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私の住むそのすぐ隣に、
「からっぽの木」が立っています。
周りを芝生に包まれて、小高い丘の、
そのひときわ高いところに
横濱の街を見下ろすように立っています。
東には遠く海、朝日にその水面が煌めき、
北には横濱のみなとみらい地区の夜景が美しく光り、
西の公園からは遠く富士山が綺麗に・・・。
もちろん、夜空を見上げれば星々たちがやさしく瞬いて囁きかけてくれる・・。
何年か前の流星群の見えた深夜や、
横濱港の花火大会を見ようと、
このからっぽの木の周りに大勢の人たちが集まり、
そう、ここは横濱夜景の名所としても各HPに紹介されているのです。
そんな景色を見下ろすようにこの「からっぽの木」は立っています。
ある冬の日に、しんしんと降り積もる雪の中で
ブルーグレーの夕闇に包まれていく「からっぽの木」や、
春の芽吹きに他の木々より少し遅れて芽を出す「からっぽの木」。
その四季の気配に合わせていろいろな顔を見せてくれます。
四年ほど前に、からっぽの木が弱ってしまったことがありました。
私は深夜に何度か肥料を与えに行き、やがて木は勢いを取り戻しましたが、
根の張る部分には多くの人たちの靴に踏まれて土が露出してしまって
雨風がその土を流してしまったのです。
でも今は一昨年の改修工事が済んで元気な姿を私たちの前に・・。
そんな「からっぽの木」も
今年ももうすぐ芽吹きの時を迎えようとしています。
やがて夏の日の木陰に
小さな子供達に涼の場を与えてくれる季節がまたやってくるのです。
2006年9月 『カブリオレ湘南ライフ』
PHOTO『一本の木』
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